通常、アパート経営のシミュレーションというと、収支のことを皆さん思い浮かべるのではないでしょうか。収支の場合は、周辺の家賃相場と部屋数から家賃収入を計算します。さらに業者が出してきたアパート建築にかかる見積りの金額のうち、アパートローンで融資を受ける額とその額を返済するのにかかる期間を想定し、月々の返済額を割り出します。家賃収入と返済額を見比べて、万が一、空室が出た際も返済可能な額で収支がシミュレーションできれば、アパート経営をスタートしても大丈夫と考えることができます。さらに、アパート経営でローンを返済しながら、余分に入ってくる収入の中から、アパートの修繕費用を積み立てておくまでを考慮できればさらに余裕を持ってアパート経営をスタートすることができるはずです。
そして、もうひとつの重要なシミュレーションは、建築するアパートについてです。アパートを建築しようとしているエリアの需要を調べ、需要に沿ったアパートにはどのような設備が必要なのか、広さや間取りはどのようなものが求められているのかを考慮し、アパートの仕様を固めていきます。広さや間取りが決まれば、その土地に何世帯分の部屋を作ることができるのかを図面上でシミュレーションします。最終的にアパートの全体像が見えてきたら、そのアパートを建築する際にかかる費用を建築業者に見積もってもらいます。実はこのようにどんなアパートを建築するのかを具体的にすることで、収支のシミュレーションもリアルな数字になるのです。