アパートを建築する際、業者から提出された見積りを見てもどのくらいの金額が妥当なのか判断がつかないという方は多くいらっしゃると思います。
アパートの規模や設備が異なれば、当然費用も変わってきますが、その後の家賃収入も異なり、利回りで考えると費用がかかったからと言って利回りが悪くなるとは限らないため、アパートの建築費用を総額で比較するのはあまり意味がありません。そこで、よく行われている方法は、アパートの建築費を坪単価で比較する方法です。
アパート建築を坪単価で考えた場合、ネットで検索して目にする金額は1坪40〜60万円が多いようです。1坪=3.31㎡ですので、1室25㎡だとしても、1室あたり302〜453万円程度が相場ということになります。
このようにアパート建築を坪単価で考えることで、見積りの金額が安いのか、高いのかを判断する指針にするのがお勧めです。
アパート建築費用を坪単価で比較して相場より安かったとしても、それだけで判断するのは危険です。アパート建築費を抑えることができれば、もちろん利回りはよくなりますが、賃貸物件である以上、借りたいという人がいなくては収入に結びつかないからです。坪単価を下げるために、粗悪な建材を使用していたり、最低限の設備しかないようなアパートでは住み手の心を掴むことができないため、利益をうむのは難しいと思われます。
そこで費用と同様に重要視しなくてはならない項目として挙げられるのは、需要のある住居になっているかという点です。周辺の賃貸物件の数やその空室率などから見極めた人気がある間取りの住居であることはもちろん、見た目の良さや住み心地の良さ、防犯設備など、住み手が望むと思われる条件を備えている必要があります。
それらすべてを考慮したうえで、坪単価が安いアパートを建築することがアパート建築を成功に導く最大のポイントと言えるでしょう。